がんを未然に防ぐ
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がんは予防できる?
人間の体は、たくさんの細胞からできています。それぞれの細胞には分裂や分化、増殖にかかわる遺伝子があり、生物としてのヒトが成長、生命を維持するために不可欠な情報が含まれています。
正常な細胞は、体や周囲の状態に応じてふえたり、ふえることをやめたりします。
一方で、ふえた細胞が脱落することがあります。この一連の仕組みは、遺伝子によって制御されていますがこの仕組みは、遺伝子に変化が起こることによって調節できなくなり、その結果異常な細胞がふえ続けたり、脱落しなくなったりします。
体内には、このように変化した遺伝子を監視して、遺伝子を修復したり、異常な細胞がふえることを抑えたり、取り除いたりすることで正常な状態を保ちます。ところが、異常な細胞がこの監視の網の目をすり抜けてしまい無制限に増える、転移するなどの性質を獲得してしまった細胞が何年もかけて数をふやし、体に害を与える悪性腫瘍を形成します。
がんの発生の仕組みは、生命の誕生と成長、維持のための仕組みと密接にかかわっています。そのため、禁煙や適度な運動、野菜をとるように心がける、などで「がんになりにくいようにする」生活を送ることはある程度できても、「がんにならないようにする」ことはできません。
一方で、がんの発生の仕組みやがんの性質を知ることで、今度は逆にその仕組みを利用して、より効果的な治療を行うことができるようになります。
がんを防ぐ日常生活
たばこは吸わない。他人のたばこの煙を可能な限り避ける。 |
適度な飲酒。具体的には、1日あたりエタノール量に換算して約23g以内。 飲まない人、飲めない人は無理に飲まない。 |
食事は偏らずバランス良く。 ・野菜や果物不足にならない。例えば、野菜は毎食、果物は毎日食べて、少なくとも1日400gとる。 ・塩蔵食品、食塩の摂取は最小限に。具体的には、食塩として1日10グラム未満、特に、塩分濃度が10%程度の高塩分食品は、週に1回以内。 ・熱い飲食物、保存・加工肉の摂取は控えめに。 ・がんの進行と共に食事で補えない不足がちな栄養素を外部から摂る事も必要です。免疫ビタミン・LPSのようなサプリメントも重宝します。 |
定期的な運動の継続を。例えば、ほぼ毎日合計60分程度の歩行などの適度な運動、週に1回程度は汗をかくような運動。また運動と免疫は密接な関係があります。運動すると体が鍛えられ、丈夫になると昔からよく言われています・・・しかし、スポーツ選手などアスリートと言われる人たちの中には大会中に風邪を引いたり体調を崩してしまう人が少なくありません。実はこれには免疫力が深く関わっています。 |
成人期での体重を維持(太りすぎない、やせすぎない)。 具体的には、中年期男性のBMIで27を超さない、21を下まわらない。中年期女性では、25を超さない、19を下まわらない。 |
肝炎ウイルス感染の有無を知り、感染している場合はその治療の措置をとる。がんを引き起こすウイルスへの感染を予防する。 |
過度なストレス状態が持続することを避ける。 |
これらのうち、(1)~(5)は、日常の生活習慣改善が重要です。
特に、(1)の禁煙は、間違いなくがん予防の最大のポイントです。
また、(6)の肝炎ウイルスについては、慢性肝炎から肝がんへと進行していくことが知られています。血液検査で感染の有無は確認できますし、健康診断で測定されている場合もあります。さらに、近年では子宮頸がんとヒトパピローマウイルス感染とに因果関係があることがわかってきました。このウイルスは性行為によって感染するので、性感染症の予防に準じた対策が重要です。そして胃がんに関しては、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ菌)が、胃がんの原因に大きく影響していると考えられています。
(7)のストレスについては、健康な人の体内でも、毎日約5000個程度のがん細胞が生まれていると言われています。それをNK細胞を中心とした自然免疫細胞が常に体内を巡回しがん化した細胞を攻撃し排除してくれています。免疫力は加齢や自律神経系の乱れによって低下し、その機能が衰えることでがん細胞の増殖を許してしまいます。
具体的にはこちら
免疫ビタミン・LPSの効果
LPSは“リポポリサッカライド”の略で、免疫ビタミンと言われ、生物が生きていくには必須の成分ということが最新の研究で解りました。LPSは、パントエア菌という菌で、元来、お米、果物(りんご、トマト)・じゃがいも・さつま芋・昆布、メカブなど食物にはなんでもくっついている菌で、空気中にもあるものです。そのLPSが最近の研究でわかってきたのは不足すると癌やアトピー・アレルギー、肌の荒れまでなど、色々な病気になる事が分かってきたのです。人間には、頭の先からつま先までマクロファージの細胞は体のどこにでもいて、その細胞がきちんと働かないと病気になりやすくなります。でも、マクロファージは元気になりすぎると体の中で早く死んでしまうのが欠点です。 どういう状態が一番いいかというと・・・ボクシングでいうと構えている状態、野球のバッターでいうといつでも打てる状態(この状態をプライミングといいます)プライミング状態にしておくと病原体やウィルスなどの異物が体に入ってきたときに体の準備ができている為、すぐに戦てやっつけてくれます。ノーベル生理学賞で解明されているメカニズムで、人間の細胞をプライミング状態にできるのがLPSなのです。
国立大学法人香川大学医学部(杣先生グループ)は長年の研究で、LPSを色んな食物、果物から効率的にとってきて口から飲んだり、皮膚に塗ったりしても100%安全な成分にする事に成功しました。乳酸菌やキノコなど体の細胞を元気にさせる成分は他にも色々ありますが、その成分よりもはるかに少ない量で体の細胞を元気に出来る事を解明しています。わかりやすく例えると、細胞を元気にさせる経路は、人間の肩もみでたとえられます。右肩は、キノコや乳酸菌が押す。左肩はDNAが押す。だけども一向に肩こりがよくなりません。そこで、くびの付け根のツボをLPSが押すのですが、そうすると肩こりが治って元気になるというメカニズムです。両肩のツボをマッサージできる成分はたくさんあるのですが、首の付け根の根幹ツボを押せるのはLPSしかないのです。一番良い、人間の細胞のマッサージ方法なのです。